Nichinan Line
2024.06.25 日南線 榎原
1952D キハ40 8038+キハ40 8054

 肥薩線、吉都線、指宿枕崎線それぞれの開業周年を記念して、今年3月に登場した「国鉄一般色」(ツートン)のキハ40 8038が、日南線に初入線した。実際に日南線で運用されてきたキハ40が同様の塗装を纏ったことはないが、かつてのキハ52など一世代前の活躍車両が経験した塗装だ。

 鹿児島所属の同車は通常、イベント増便の応援以外ではやってこない。しかし今回は県立高校の期末考査に伴う増結に加え、宮崎運用の車両不具合も重なったため、急遽の登板となった。まさか初めて撮る走行写真が地元路線になるとは思ってもいなかったので、正直驚いた。


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2024.06.25 日南線 青島
1941D キハ40 8054+キハ40 8038

 青島駅を下るツートン。日南線では近年、国鉄タイプの駅名表が次々と更新、撤去されてしまっているのが残念でならない。


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2024.06.25 日南線 大堂津-南郷
1941D キハ40 8054+キハ40 8038

 あいにくの天気となったが、川の口を行く姿は新鮮に写る。
来月には「首都圏色」(タラコ)のキハ40が日南線で運用を開始する予定で、塗装バリエーションが増えるのは楽しみだ。


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2024.06.25 日南線 南郷-谷之口
1941D キハ40 8054+キハ40 8038

 神社の参道を線路が横切ることでも知られる「松尾神社」を行く。九州色とのコンビはやはり似合う。


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2024.06.25 日南線 志布志
1952D キハ40 8038+キハ40 8054

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2024.06.25 日南線 志布志
1952D キハ40 8038+キハ40 8054

 ツートンが志布志に停車する。かつては日南線、志布志線、大隅線が乗り入れた一大ターミナル駅も、現在は1つのホームとわずかな留置線が残るのみ。かつての先輩たちが纏った塗装でやってきた姿に、当時の賑やかな光景を重ねてみる。
奥の鉄道公園には、同色に塗られたキハ52 130が静態保存されている。


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2024.06.25 日南線 大隅夏井-志布志
1952D キハ40 8038+キハ40 8054

 折り返し、一路宮崎を目指して志布志を後にする。この塗装は一般の人の目も引くようで、志布志駅停車中や、走行中にも指を指したり、車を線路脇に止めて物珍しそうに眺める人たちの姿も見られた。


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2024.06.25 日南線 福島高松-大隅夏井
1952D キハ40 8038+キハ40 8054

 志布志湾を望んで。日没間際で海の色もくすんでしまっているが、赤とクリームの車体との相性が良いので撮っていてとても楽しい。


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2024.06.25 日南線 榎原
1952D キハ40 8038+キハ40 8054

 時間が遅くなるにつれ、曇り空は少しずつ晴れてきた。ブルーモーメントの空に、特徴的な三角屋根の駅舎が浮かび上がる。こちらも前述したように国鉄時代からの駅名表は撤去されてしまったが、昔ながらの塗装車両にはマッチする雰囲気の駅だ。


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2024.06.25 日南線 飫肥
1949D キハ40 8100+キハ40 8097,1952D キハ40 8038+キハ40 8054

 日南線といえば、ということでオリジナル塗装の黄色ちゃんとの交換も。この翌々日には、この黄色とペアを組んで運用された。ツートン、黄色、白色が揃うと、駅も賑やかになる。


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2024.06.26 日南線 運動公園-曽山寺
1923D キハ40 8038+キハ40 8128

 この日から、試験対策の増結運用。前日から変わって下り方に連結され、宮崎~志布志間を2往復した。凪の加江田川に編成が反射する。

 今回はイレギュラーが重なって日南線にやってきたツートン。またフェスや野球などのイベント応援ではやってくるかもしれないが、応援車両は青島止まりのケースがほとんどなので、貴重な一幕となった。
来月からはタラコも登場し、ますます沿線は賑やかになるだろう。今後も撮影を楽しみつつ、いつかは共演を……と期待したい。





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2024.06.25 日南線 南宮崎
1952D キハ40 8038+キハ40 8054